スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ブラザーフッド』 カン・ジェギュ監督

「同胞が殺しあうほど思想ってのは大事なものか? 日帝時代は国のために戦って、今度は何だよ」

開始まもなくして、カン・ジェギュ監督は脇役の男にそう言わせている。
論文の書き方式に言えば、私はこれからこのことについて描きますと、ここで宣言している。「今度は何だよ」と問いかけ、今度はこれですと示し、結論を導き出す。

この映画の主役は兄弟でなければならなかった。
そしてそのうちのどちらか1人が北に寝返る必要があった。
なぜならこの映画は南北を兄弟として捉えているからだ。
北朝鮮も韓国も、おなじ血を引いた家族・兄弟であり、その兄と弟が殺しあっている。この映画の兄弟のように、たがいに大切に思いあえたらいいのにというイマジネーションが強くはたらいて、それが結論として見ているこちら側へとまっすぐに伝わってくる。抑制するほど映画は本音が剥き出しになるのだ。

戦争映画として見た場合、主人公が敵に寝返り昨日までの祖国・仲間を撃ち殺すなどという映画はあまりないと思うし、お涙頂戴的なヒューマンドラマとして見た場合には、残された母や恋人との繋がりが物足りなく、やはりこういう映画はあまりないと思う。

そうではなくて、本線はあくまでも南北の分断なのだ。
北と南、兄と弟の、分断なのである。
映画は最後まで諦めない。
兄と弟は、フィルムがまわっているあいだじゅう全ての場面に於いて寸分の狂いもなくたがいを思いあっている。戦争によって人間が歪みはじめたとしても、怒りによって正そうとする。実際の北と南のかわりに、彼らは兄弟愛を貫いたのである。
この映画、とても良かった。


2004年/韓国/監督・脚本・企画(カン・ジェギュ)/出演(チャン・ドンゴン ウォンビン イ・ウンジュ コン・ヒョンジン チェ・ミンシク キム・スロ)

【 ストーリー 】
ソウル鍾路(チョンノ)の路地裏。ジンテ(チャン・ドンゴン)は、父亡きあと家族の生計を支え懸命に生きている。生活は苦しいが、愛するヨンシン(イ・ウンジュ)との結婚と、この世で最も大事に思っている弟ジンソク(ウォンビン)の大学進学のために生きる日々は幸福だった。1950年6月25日。朝鮮戦争勃発。避難列車に乗るためにたどり着いた大邱の駅で、ジンテとジンソクは軍人たちにより強制徴用され、軍用列車に乗せられる。2人は訓練を受ける余裕すらなく、韓国軍最後の堡塁である洛東江(ナクトンガン)防御線に実戦投入される。38度線を越えた朝鮮人民軍は、ソウルを陥落させて怒涛の進撃を続け、韓国軍を朝鮮半島南端に追い詰めていた。弟ジンソクと同じ小隊に配備されたジンテは、ジンソクの召集解除を求めて大隊長に会いに行く。大隊長との面談を通じて、弟を除隊させるために何をしなければならないかを覚ったジンテは、弟を救うために銃を取り英雄になることを決意する。ジンテの活躍もあって洛東江の防御線を守るのに成功した韓国軍は、国連軍の仁川上陸作戦が成功したという知らせを聞き、ついに北進を開始した。そんな中、ただ弟を除隊させたいという理由だけでジンテは敢えて危険な任務を遂行し続けるが、そんな兄を理解できないジンソク。二人の溝が徐々に深まっていくなか、ジンテが数々の任務を成し遂げ勲章を手にし、ジンソクを家に帰らせようとするが、ジンソクは拒否し、二人の仲は決定的になり、……。

【 ブラザーフッドDVD 】
ブラザーフッド スタンダード・エディション
ブラザーフッド スタンダード・エディション
カン・ジェギュ チャン・ドンゴン ウォンビン

関連商品
私の頭の中の消しゴム
JSA
マラソン
ラブストーリー
シュリ




COMMENTS



COMMENT FORM

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。