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『TAKESHIS'』 北野武

TAKESHIS'TAKESHIS'
北野武 ビートたけし 京野ことみ

地位も名誉も金も女も、みんな裏切る。盗んで行く。じぶんの欲望にとり憑かれた人々に、かこまれて生きる。殺伐とした日常。 「もうウンザリなんだよ」って声が聞こえてきた。
これはちっとも分裂していない。大物芸能人・ビートたけしと、コンビニの店員・北野武は、同一人物である。どちらが夢で現実か、幻想か妄想か、一見錯綜しているようだがそうでもない、細かく神経を行きとどかせて、さまざまな要素を縒っている。上々にやってるよな大物芸能人の心の声、姿、つまり本音がもうひとりの武なのである。コンビニの店員がどういう状況でなにをやっているのか、というよりも、その状態が引き起こす心の揺れが、そのまま大物芸能人に跳ね返っている。フィードバックしている。殺しても殺しても生きかえってくる人々、彼らは絶対に死ぬことはない、大物芸能人はゾンビにかこまれて、いったいどれだけ悲鳴をあげているのか。その汚れたビートたけしを殺して再生するかのような映画だった。

相変わらずヨーロッパ的な作りで、ゆったりとしているが、五感にもひびく、とても芸術性の高い映画だと思った。不快、乾き、無常などを、くすぐるみたいにして表現できる映画監督。役者としては、すごい存在感。カメラのまえに立っているだけで、気圧されてしまいそう。ちょっと頬を動かすだけで、辺りの空気が震えるようだ。こういう映画は、作るのが難しいだろうなぁ、と想像する。よく観ると、かなり神経を遣っていて、どの順番で画をもってくるのか、どれくらいリピートさせるのか、ほんのすこしのズレが全体の印象を薄めてしまうので、そうならないようにと汗水ながして世に送り出した熱が伝わってきました。繊細で、ちょっと泣けちゃう、すごい映画。私は好きでした♪

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